






闘病記の役割
闘病記を読む人が多くなってきました。さらに、闘病記を書く人も増えてきています。あらためて闘病記の役割というものについて考えてみましょう。
闘病記の役割とは
(1)「書く」という視点で考える「闘病記」の役割:
- 貴重な自分の闘病体験を、同じ病と闘う患者やその家族に役立てて欲しいという願望があります。その願望を実現する手段として闘病記が存在します。
- 病と闘った記録は自分史でもあり、一人の人間の生きてきた証として後世に伝え残すという役割があります。
- 病に打ち克つための手段としての役割があります。日々の記録を書き続け、闘病記を書くことそのものが、その人の“生きる糧”となったケースがあります。
(2)「読む」という視点で考える「闘病記」の役割:
- 病気をどのように捉え、これからどう生きていけばよいのかを先達から学ぶ役割。たとえば「同じ病気の人が治療や副作用とどう向き合ったのか」「再発・転移の不安とどう向き合っているのか」「同じ病気の人は退院後どのように暮らしているのか」などなど。あるアンケートによると95%もの人が同じ病気の人の闘病記を読んでいるという報告 があります(『がん闘病記読書案内』三省堂刊 P147)。
- 患者の本音を知る・学ぶという役割。「医療資源」として活用されるケースです。闘病記の朗読会を開催しているある看護師グループは、医療従事者の何気ない一言で左右される患者の気持ちを闘病記から初めて知り得たと事例報告をしています(NHK2008年放送「生活ほっとモーニング」および2009年開催「闘病記研究会シンポジウム」にて)。
- 読者に勇気を与えるという役割。闘病記に助けられた人がたくさんいます。名著と呼ばれる闘病記を選んで、ぜひ読んでみてください。
【参考】闘病記の選び方:
- 宗教、健康食品がらみの本には要注意です!
- 出版社から出ている 本を選びましょう。出版社から出ている本は編集がされていますので、著者の独りよがりがなく読者に読みやすくなっています。
このように闘病記にはさまざまな役割があり、存在価値は非常に高いものなのです。さらにいうと、闘病記は貴重な記録として後世まで残しておくべき“人類の財産”でもあり、集積されるべき“人類の英知”ともいえるものなのです。
「チーム闘病記」の活動内容
私たち「チーム闘病記」は闘病記の啓蒙と普及に向けてボランティア活動をしています。
(1)チャリティイベントに参加・展示・募金活動
がん患者を支援する24 時間チャリティイベント
「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に参加して闘病記を展示したり、募金活動をしたりしています。
(2)闘病記をテーマにセミナーやフォーラム、フェスティバルなどのイベントを開催しています。
(3)闘病記を啓蒙するリーフレットやチラシを作り、記事を雑誌などに掲載しています。
(4)「自費出版のセカンドオピニオン」を受け付けています。
セカンドオピニオンとは、よりよい決断をするために専門的な知識を持った第三者に意見を求めることです。
出版の相談時点で
- 出版社や編集者の対応に不安や疑問を感じたとき、
- 制作費用が高いと感じたときは、
迷わず自費出版のセカンドオピニオンを受けてください。
チーム闘病記とは
これまでに闘病記制作に係わった人(編集者、校閲者、デザイナーなど)が企業の枠を越えて闘病者を支援するチームです。そして、闘病記を読んで感動された方、すなわち闘病記の読者も参加されています。 「チーム闘病記」代表:金井 一弘(株式会社星湖舎代表取締役) 〒543-0002 大阪市天王寺区上汐3-6-14-303 私たちと一緒にイベントに参加いただける方や、闘病記の啓蒙活動にご協力いただける方を探しています。ご関心のある方は、ぜひご連絡ください! |